ブルーシートのラミネート工程を知らない?それなら見てミネート!
みなさん、”ラミネート”をご存じですか??
ラミネートとは、織物をコーティングする工程のことです!
織物だけの状態だと、糸と糸の隙間から水を通してしまいますが、コーティングすることで防水性や耐候性等の機能を向上させることができます。
また、コーティングすることでブルーシートのように色を織物に付与することも可能になります。
今回ご紹介するのはポリエチレンを使用したシートのラミネート工程です。
ラミネート工程の流れ
1号機で織物の片面をコーティング
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2号機でもう一つの面をコーティング
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異物混入や汚れがないか確認
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ロールに巻いて完了!!
ハギハラポイント💡
片面ずつコーティングすることによって、裏表の色を変えることが可能となり、様々な用途に対応できます!!
例)ホワイトとブラックのシート
➡鶏舎のカーテンに使われ、鶏が暗い中で卵を産む習性があることから室内を暗くし、
外側を白色にすることで太陽光を反射し、室内の温度上昇を抑えます。
下記より、様々な裏表の色が異なるシートをご覧いただけます。
萩原工業のラミネート工程に使用される機械は下の写真のように1号機・2号機があり、それぞれ片面ずつコーティングをします。
ラミネート工程全体
それでは細かい工程を見ていきましょう。
STEP1 片面を1号機でコーティング
まず、1号機で片面をコーティングします。ポリエチレン樹脂を高温で溶かし、薄い膜状に押し出し、織物にコーティングします。
今回の場合は、1号機でナチュラルという色のポリエチレン樹脂をコーティングします。
ナチュラル色のコーティング
STEP2 樹脂と織物の接着を固定する
赤い丸の部分で、コーティングされた織物は冷却の役目を果たすロール(クーリングロール)に巻き取られ、樹脂と接着されます。
ハギハラポイント💡
織物と樹脂を冷ますためのクーリングロールの中には冷却水が入っていて、
シートの種類や用途によって冷やす温度が異なります!!
STEP3 もう1つの面を2号機でコーティング
2号機では、1号機でコーティングされていない面をコーティングします。
コーティングの流れは1号機と変わらず、溶かした樹脂(今回の場合は赤色)を織物上に流し、クーリングロールで巻き取りながら接着します。
ブルーシートの場合は、ここから青色の樹脂を流します。
ハギハラポイント💡
よく使われているのは青色のシート(ブルーシート)ですが、実は黒色や赤色など、用途に合わせて様々な色のシートがあります。
STEP4 異物混入や汚れがないか確認
製品のシートに汚れや異物が混入していないか最終チェックを行います。
写真のように、光を当てることによって不良部分を目視できるようにしています。
Q, 不良ってどんなものがあるの?
A, 不良は15種類に分けられ、厳しく判断されています。
例えば、①顔料が溶け切らず発生するピンホールや、②タテ糸とヨコ糸が引っかかることによって起きるスナールといったものがあります。
STEP5 ロールで巻き取る
最後に、両面をコーティングしたシートをロールで巻き取ります。
これでラミネート工程完了!!
いかがでしたでしょうか。
普段使っているブルーシートのラミネート工程は、上記のように大きな機械で行われており、高い技術力が必要だということがわかりましたね。
▼写真だけではわかりづらいという方や、ラミネート工程以外の流れもご覧になりたいという方は、こちらの動画をご覧ください!
▼ブルーシートができるまでの全体の流れをご覧になりたい方は下の動画をチェック!
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