糸が織りなすブルーシート その糸の秘密とは…
お花見や工事現場など、あらゆる場面で皆さんが一度は使ったことがあるブルーシート。
ブルーシートは糸から作られていることを知っていましたか?
ブルーシートを作る工程は主に、
糸を作る
↓
糸を織る
↓
ラミネートする
であり、萩原工業はこれらの工程を自社で一貫して行っています。
今回はその中でもブルーシートの強度の基礎である糸を作る工程をご紹介します!
それではこの糸ができるまでの工程を見てみましょう!
STEP1 原料からフィルムを作る
糸の原料はポリエチレンの小さな粒です。
あの大きなブルーシートでも、最初はこんな小さな粒から始まります。
糸の種類に応じて必要な添加剤(顔料など)と、このポリエチレンの小さな粒を混ぜます。
小さな粒と顔料を混ぜる機械
混ぜたものを熱で溶かして混ぜながら押し出します。
その温度は何と約230℃!!
ドロドロに溶けたら機械で筒状にし、ローラーで貼り合わせ、一枚のフィルムにします。
筒状にする機械
STEP2 切る
次に、出来上がったフィルムを細く切ります。
STEP3 伸ばす
切ったものを熱い板の上で熱を加えながら薄く伸ばします。
伸ばすことで分子が縦方向に並び、細くて強い糸になるのです。
しかし、伸ばした糸はもとの長さに戻ろうとする力が働いてしまう…
出来上がった製品がもとに戻るのを避けよう!
そこで、アニーリングという手法で、伸ばした糸をわざと少しもとに戻します。
アニーリングは安定させるという意味です。
それでは、どうやって伸ばしたりもとに戻したりしているのかもう少し詳しく説明していきます!
糸を作る工程の中には三段階のロールがあります。
それぞれが違う速度で回転することにより、糸を引っ張ったり縮めたりできるのです。
STEP4 巻く
完成した糸はワインダーという糸を巻き取る機械で一本ずつ巻き取っていきます。
糸によって巻き取る時間は変化しますが、12時間も巻きっぱなしにすることもあります!
ワインダー
▼これまで一つずつの工程を紹介しましたが、一つの図ににまとめると以下のようになります。
イメージできましたか❔
コチラが完成した糸です!
この糸が次の工程で織られて織物になり、それをラミネートすることでブルーシートが完成します!
ラミネート工程についてもっと詳しく知りたいという方は、コチラの記事をご覧ください!
■ブルーシートのラミネート工程を知らない?それなら見てミネート!(記事に移動します。)
また、萩原工業のブルーシートができるまでの全体の工程をもっと見たい!という方は、
萩原工業株式会社公式YouTube「萩原工業VR工場見学(ブルーシートができるまで)」を是非ご覧ください!
▼萩原工業のシートについてもっと詳しく知りたい方は、下記のフォームよりお問い合わせください。