ブルーシートにもJISが制定された理由とは?災害対策・BCP担当者が知っておきたい「屋根用応急シート」
台風、豪雨、地震が増加。災害は他人事ではなく誰にでも身近に起こります。
ブルーシートはそんな災害被害に対する応急措置として活躍しています。
しかしこれまで防災用のブルーシートは品質基準が統一されておらず、
自治体や企業のBCP対策担当者はどんなシートを選べばよいかわかりにくい現状がありました。
そこで新たな品質基準として、2026年2月「屋根用応急シート(JIS A 6932)」が制定されました。

災害時に適した物品をきちんと選ぶために、災害対応で重要になる「品質の可視化」がブルーシートにおいても進んでいます。
本記事では、当社におけるJIS A 6932準拠品「ターピー エコフレンドシート#3000」のご紹介も含めて、
防災用ブルーシートのJIS規格についてご案内します。

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ブルーシートは災害時にどのような役割を担っているのか
ブルーシートは、被災地のさまざまな場面で活躍しますが、特に屋根被害の応急処置に欠かせない資材です。
台風、豪雨、地震や飛来物による破損など、災害時の屋根のトラブルは数え切れません。
被災地ではこの損傷に対する迅速な応急所為が求められます。
建物への雨水侵入防止による二次被害の抑制はもちろん、復旧までの期間の居住環境の維持に欠かせない資材です。



屋根応急処置におけるブルーシートのJIS規格「JIS A 6932」とは
制定の背景│これまで防災用のブルーシートには統一された製品規格がなかった
屋根被害をはじめとする災害復旧に欠かせないブルーシートですが、
強度や耐候性といった品質や性能にばらつきがあり、選定が難しいという課題がありました。
中には、長期間の使用や保管に適さない規格も見受けられ、
せっかく備蓄をしていても、いざ有事で使いたいときには十分に性能を発揮できないケースもありました。

屋根修理業者の減少により、屋根の修理完了までの期間が長期化しているというデータもあり、
応急処置用のブルーシートには、長期間使用できる性能や備蓄に適していることなどが求められています。
今回制定された「JIS A 6932」とは│屋根用応急シート
そこで今回新たに制定されたのが「屋根用応急シート」のJIS規格です(JIS A 6932)。
特に屋根の応急処置における防災用ブルーシートの品質基準を設けることで、適切なブルーシートを調達するうえでの課題を解決します。
JIS(日本産業規格)とは?
製品やサービスの品質・性能・安全性などについて国が定める標準規格です。
共通の基準を設けることで、利用者が品質を客観的に比較・評価しやすくなります。
👉今回制定された「JIS A 6932」のポイント
①耐候性や防水性能などの性能要件を明確化
- 内容:災害時の屋根応急処置に不可欠な耐候性・防水性・長期保管性などの力学的性能を試験方法とともに定める。
- ★メリット:災害現場での使用条件を踏まえた品質基準が適用される。
②形状・寸法などを規定
- 内容:応急シートの形状や材料を定めるほか、製品の軽量性と強度のバランスを求めていることを規定。
- ★メリット:製品ごとの寸法等のばらつきが発生せず、施工が円滑になる。
③製品の呼び方、表示、報告などを規定
- 内容:製品の呼び方や包装に表示すべき事項、カタログなどに記載すべき事項を定める。
- ★メリット:製造事業者と注文者(自治体や施工業者など)の取引に置いて相互理解を促進し取引が円滑になる。
また本規格は、内閣府の「災害救助事務取扱要領」にも以下の通り引用されています。
令和5年度から「住家の被害の拡大を防止するための緊急の修理」が追加されたことに伴い、
- 内閣府政策統括官(防災担当) 災害救助事務取扱要領(P30・ウ)【https://www.bousai.go.jp/oyakudachi/pdf/kyuujo_b1.pdf】
災害救助基金の給与品の事前購入に合成樹脂シート(以下「ブルーシート」という。)注)、ビニールロープ、土のう袋等の品目を追加することとし、
各都道府県が発災直後から被災者に配布できるよう資材を調達し、必要に応じて各市町村等に配置しておくこと。
注)ブルーシートは、一定期間、屋外環境で使用されることから耐候性等が考慮されたJIS A 6932(屋根用応急シート-ポリエチレンクロス・ラミネートシート)
若しくは#3000 又はこれらに準じる製品を備蓄することが望ましい。
JIS制定によって自治体や企業は何が変わるのか
このJIS規格が制定されたことによって、一定の品質や性能を確保した応急シートが市場に広がり、
災害時に、自治体様や施工業者様がシートを安全に利用できるようになることが期待されます。
メリット①:調達基準が明確になる

・入札仕様書に反映しやすい
・製品比較が容易
メリット②:備蓄品選定の客観性が高まる

・担当者変更時も判断基準を維持できる
・品質のばらつきを低減できる
メリット③:BCP対策の信頼性向上につながる

・災害発生時の実効性を向上
・復旧活動の初動対応につながりやすい
萩原工業の取り組み(製品のJIS認証に向けて)
萩原工業の取り組み方針
萩原工業ではこれまで、国産シートメーカーとしてブルーシートの品質向上と安定供給に取り組んでまいりました。
今回制定された「JIS A 6932」についても萩原工業製品の適合に向けて動いています。(2026年7月現在)
引き続き品質管理体制の整備を進め、認証取得を目指した活動を推進してまいります。

JIS A 6932に準拠する製品「ターピー エコフレンドシート#3000」
当社製品「ターピー エコフレンドシート #3000」は、JIS A 6932の基準に準拠しています。
– 番手:#3000
– 耐候性:約2年
– 原料:ポリエチレン単一素材
– 環境配慮:再生原料60%配合・エコマーク取得
– 生産地:日本
認証取得に向けて、引き続き取り組みを進行してまいります。
製品に関するお問い合わせは下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。