水嚢(すいのう)とは?ー災害時の便利アイテム。家庭でできる浸水対策ー

台風や集中豪雨などの大雨時、家の中へ雨水の侵入をせき止めるために利用される土嚢 ーどのうー。土砂を充てんして使用します。

水嚢 ーすいのうー とは、土砂の代わりに水を充てんして、土嚢と同じく浸水対策に役立てるものです。

今回は、水嚢にスポットライトを当てた浸水対策をご紹介します。

水嚢|災害時の雨水侵入を防ぐ便利アイテム

土嚢と水嚢の違い

土嚢と水嚢の主な違いや、メリット・デメリットを分かりやすくまとめました。

項目 土嚢 水嚢
設置写真
作り方 土砂を充てんする 水を注入する または 水に浸して膨らます
完成品の重さ
※当社品
約25kg 約10~15kg
メリット ・浸水対策として災害時のみならず、土木工事等でも幅広いシーンで使われる。
・使用年数や用途に応じて様々な規格がある。
・土砂があり、あらかじめ作り置きするスペースがあれば最も効率的に設置が可能(土嚢袋の対候性は必須)。

・土嚢より素早く簡単に準備できる。

デメリット 一般家庭では準備が大変。
例) 都市部で土砂が確保できない。
例) 避難が迫るときの充てん・設置作業は時間がない。
例) 人手がいる。 など
・土嚢と比べると強度面が不足しやすい。
・段積みした際にすべりやすい。
・水嚢が完全に水に浸かると浮いて流れてしまうことがある。

※上記は土のうと水嚢の違いの一例です。全ての事柄を網羅した記載ではありません。

水嚢|土嚢より簡単!いざというとき、素早く簡単に準備できる

土嚢の準備は大変…

浸水対策に一般的な土嚢ですが、避難せまられる緊急時の設置には課題もあります。

▼ー土嚢ー 緊急時の課題

①時間がない

②労力がない

③土がない

いち早い非難が求められる切迫した場面では、このような理由で土嚢の準備が間に合わないかもしれません。

誰でも素早く簡単に準備ができる、”水嚢”はおすすめ!

水嚢は、水道水やお風呂の残り湯でもつくれるので土砂の確保が難しい都市部でも扱いやすく、また土嚢より軽量に設計された製品が多く老若男女問わず人手が少なくても準備しやすいです。
被災時に最も重要な「命を守る行動」へ迅速に移ることが可能です。

土嚢に代わる防災アイテムとして注目される”水嚢”。次の項目では当社品の水嚢を交えて作り方と置き方をご紹介します。

水嚢の作り方と置き方。水嚢を置く場所はどこ?

水嚢の作り方①|かんたん すいのう袋セット

かんたん「すいのう袋」は、逆止弁付き袋を利用した浸水対策商品です。水を入れれば土のう袋が簡単に水嚢に早変わりします。

水嚢は、便利な反面やぶれやすいという弱点がありますが、丈夫な国産土嚢袋で覆うことでしっかり保護しています。

かんたん「すいのう袋」の作り方 -土のう袋に逆止弁付き袋をセットするだけで『水嚢』に-

①外袋にセット

「逆止弁付き袋(内袋)」を、土のう袋(外装)にセット。

②ホースを用意

専用ノズルを市販のホースにセット。

③水を入れる

逆止弁から水を入れる。

④外袋を結ぶ

土嚢袋の口を閉じて完成。

水嚢の作り方②|WB ーウォーターバスター

WB -ウォーターバスタ―- は、吸水することでふくらむ土嚢です。水(淡水)に約90秒浸してよく揉むと、袋内のポリマー素材が水を吸い、高さ14cm、容量10kgの”吸水土嚢”が完成します。

WB -ウォーターバスター-の作り方

①水に浸す

水道水や河川水などの淡水を入れたトレイやバケツに、ウォーターバスターを浸します。

②膨らませる

水に浸しながらよく揉みこんでください。このとき、ウォーターバスターが浮いてくることがありますが、しっかり沈めてください。

③完成

水に浸して約90秒で完成です。設置してください。

水嚢の置き方

トイレやお風呂、洗濯機の排水口の上に置いて逆流対策

断水に備えた、生活用水の確保に
玄関などの出入口前に置いて浸水対策に
ドアの前に置いて浸水を抑制
板やブルーシートを使って、水嚢の隙間からの浸水を抑制

かんたん『すいのう袋』セットとブルーシートを使って、より効果的に浸水を抑える方法をご紹介します。

  • 『すいのう袋』をブルーシートで包む
    止水したい場所にブルーシートを広げ、完成した水嚢を並べていきます。
  • ひもで固定して設置~止水する
    ブルーシートの端をひも等で縛って完成です。
    ブルーシートを使うことで、水嚢のわずかな隙間からの浸水を抑制します。

止水シートにおすすめの、萩原工業製ブルーシートをご紹介します。

ターピー エコフレンドシート #3000


国産ブルーシートのトップメーカー萩原工業㈱が手掛けるスタンダードブルーシート。耐候性約2年、PE(ポリエチレン)単一製造・再生原料を60%以上使用した、エコマーク認定取得のブルーシートです。短辺側(※)のみに刻印されたロゴマークで、畳んだ状態でもシートの長短が判別できる作業性の高さもポイントです。

※3.6m×5.4mのターピーエコフレンドシート#3000の場合、3.6m側

ターピー UVメタリックシルバーシート


遮光性の高いメタリックシルバーカラーのシートで、直射日光や紫外線から水嚢を守ります。耐候性3年相当の長寿命設計で、長期間の繰り返し使用も安心です。規格サイズと実寸サイズが同じなるよう仕上げたシートです。

参考資料:実はブルーシートのサイズは小さかった?規格サイズと実寸サイズとは (ブログ記事に移動します。)


いざというときの水害に向けて、今やるべきこと

毎年発生する、大雨や台風などの自然災害。

短時間に、狭い範囲で猛烈に降る雨も頻発しています。

いざというときのために、普段からできる水害対策を考えてみましょう。

水害対策①|住んでいる土地について知っておく

自治体から発行されている最新のハザードマップを入手して、自分の住んでいる地域の被害範囲を確認すると良いそうです。

この機会に、当社 萩原工業㈱がある、岡山県倉敷市水島地区のハザードマップを確認してみました。

倉敷市 総務局 防災危機管理室のHPから確認できました。

萩原工業㈱は浸水区域ではありませんでしたが、近くでは浸水深0.5m~3.0未満の区域がありました。
改めて見ると、危険な区域を事前に認識しておくことの重要性が分かりました。

小雨の日に近隣を歩いてみて、水の濁り方や土砂の流れ具合などを確認し、荒天時にはどうなるか想像しておくことも効果的だそうです。

水害対策②|避難場所を確認しておく

同じく、ハザードマップで避難場所と避難経路を確認しておきましょう。

ちなみに、当社 萩原工業㈱がある岡山県倉敷市水島地区の指定避難所は近くの小学校、中学校、公民館でした。
住み慣れた地域の学校や公民館の場所は分かりますが、職場が遠いと「どこにあるんだ…?」となりますね。

そして、上記の場所へ津波時の避難は「▲:基本的には浸水想定区域外へ避難すること」とありました。
事前に知ることができて、よかったです。


ご家族が職場で被災されるケースに備えて、指定避難所を事前に聞いておくのもいいですね。

水害対策③|防災グッズの準備をしておく

最後は、防災グッズの準備です。

各方面から多種多様の防災グッズが展開される現代ですが、今回も当社の所在地 岡山県倉敷市のHPを参考にました。
日ごろの備えをしましょう・非常持出品・家庭内備蓄品リスト(PDF) (倉敷市 総務局 防災危機管理室のHPに移動します)

ですが、「地震」にスポットを当てたリストとなっていました…

重なるものも多いですが、「水害」と考えると、これまで紹介してきた水嚢やブルーシート、スマホの防水カバーなども必要になってきますよね。

特にスマホは家族・友人との連絡や情報収集のための命綱。水没を防止するため、ジップロックでもいいので、防水対策はしっかり考えておくことが重要のようです。



まとめ|毎年発生する大雨や台風などの自然災害に「備え」を

毎年発生する、自然災害。大雨や台風、ゲリラ豪雨などによる「水害」被害も年々増えています。

お家の浸水対策に、「水嚢」をご検討いただけた方は、ぜひ萩原工業公式オンラインショップへお越しください。

萩原工業㈱製 防災製品について詳しく知りたい方は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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