ブルーシートのグレードを左右する!?打ち込み本数とは
皆さんは「打ち込み本数」とは何かご存じでしょうか。
普段からお仕事で、洋服やお布団などの生地(織り物)を扱う方を除き、
なかなか聞き馴染みがない言葉かと思います。
実は打ち込み本数は、
ブルーシートのグレードを表す指標である「番手」に大きく関わってきます。
今回はブルーシートを例に挙げながら、打ち込み本数について詳しく解説していきます。
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ブルーシートの打ち込み本数について
そもそもブルーシートはどうやって作られるの?
皆様はブルーシートがどうやって作られているかご存じでしょうか。
実はブルーシートは経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸からなる織り物で、
①原料→②糸をつくる→③織る→④コーティング(ラミネート)→⑤ハトメ加工・梱包
の5つの製造工程でできております。
ブルーシートの製造工程については下記の記事で詳しく解説しております。
この「織る」という工程において、打ち込み本数は大きく関わってきます。
それでは打ち込み本数について詳しく見て行きましょう。
打ち込み本数とは
打ち込み本数とは、1インチ(2.54cm)にタテ糸とヨコ糸が、合計何本糸が入っているかということを表します。つまり織りの密度のことです(図1)。
例えば、弊社の国産ブルーシート「ターピー エコフレンドシート」の場合、
打ち込み本数はタテ10×ヨコ10(本/インチ)と表され、
1インチあたり、タテ糸とヨコ糸が10本ずつ計20本あることを表します(図1)。
打ち込み本数が多い・少ないでどう変わるの?
打ち込み本数が異なる二種類のシートを例に挙げ、
打ち込み本数の違いがシートの構造にどう影響を与えるか、実際に確認してみましょう(図2)。
図2のように、打ち込み本数が多いタテ14×ヨコ14(本/インチ)は
打ち込み本数が少ないタテ8×ヨコ8(本/インチ)と比べて、
目が細かく詰まっていることが確認できるかと思います。
つまり、打ち込み本数が多いと高密度、逆に少ないと低密度となり、
打ち込み本数はブルーシートのグレードを表す重要な要素の一つです。
打ち込み本数だけではシートのグレードが分からない?
番手について
一般的に、ブルーシートのグレード番手で表記されています。
番手とは、「#○○○○」 で表され、ブルーシートの質量を表します。
例えば#3000の場合、3.6m×5.4mサイズのシートに換算すると、約3000gになります。この数字が大きくなると、耐候性が高く厚手で丈夫な生地となります。
※番手については下記の記事で詳しく解説しています!
打ち込み本数と番手の関係
打ち込み本数と番手。共にブルーシートのグレードを表す指標ではありますが、
打ち込み本数はパッケージに表記されていないことが一般的です。
それではなぜ、打ち込み本数は表記されていないのでしょうか。
それは、打ち込み本数だけではブルーシートのグレードが判断できないからです。
ここから少し難しい話になりますが、
そもそもブルーシートの番手(質量)は、①糸一本あたりの重量(繊度)、②打ち込み本数、③ラミネート重量(厚み)の3つで決まります(図3)。
図3.ブルーシートの番手決定
つまり、打ち込み本数はブルーシートのグレードを表す重要な要素の一つであり、
打ち込み本数が多くなると、引張や引裂の強度がUPし、番手が高くなることが一般的ですが、
他の2つの要素が絡むため、必ずしも打ち込み本数が多い=番手(グレード)が高くなるとは言い切れません。
糸の重量、打ち込み本数、ラミネート重量(厚み)をバランスよく調整することで、
目的の厚みや重量(番手)のブルーシートを製造しています。
最後に国産ブルーシートメーカー萩原工業が扱うブルーシートの中で、
おすすめのブルーシートをご紹介いたします。
おすすめのブルーシートのご紹介
ターピー エコフレンドシート
シートの番手が#3000と厚手で、耐候性は約2年と長期にご使用いただけます。
また、再生原料を60%以上使用したエコマーク取得品です。
打ち込み本数はタテ10×ヨコ10(本/インチ)です。
ターピー UVブルーシート
耐候性は約2年でありながら、
ターピー エコフレンドシートよりも軽量素材です(番手で表すと約#2250)。
打ち込み本数はタテ10×ヨコ10(本/インチ)。
また、値段もよりお買い求めやすい価格で販売しております。
14×14ブルーシート(#4000相当)
弊社が扱うブルーシートの中で最も厚手で丈夫なシートです。
打つ込み本数はなんと、タテ14×ヨコ14(本/インチ) 。
※ブルーシートのサイズについては、下記の記事で詳しく解説しています!
①規格サイズと実寸サイズって何が違う?②ブルーシートは各サイズそれぞれ何人座れるの?
といった疑問を解決いたします!ぜひご参考くださいませ。
まとめ
今回は打ち込み本数というテーマで記事を書きました。
いかがでしたでしょうか。
シートの番手において、重要な要素の一つであることが分かっていただけたと思います。
これを機にブルーシートをお買い求めの際は、織り目をじっくり見ていただき、
番手が高い=打ち込み本数が多いかも?とおもっていただけたら嬉しいです。
ブルーシートのご購入の参考となりましたら幸いです。
これからも役立つ情報や最新情報を記事にして
みなさまにお届けしていきます!
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